親知らずとは
親知らずは、10代後半から20代前半にかけて左右上下のそれぞれ一番奥に生えてくる歯のことを指します。この歯は歯ブラシが届きにくい位置にあり、虫歯や炎症などが起こりやすいとされています。また、傾斜して生えてくることが多く、さまざまなトラブルを引き起こしやすい特性があります。親知らずが全く生えない場合や、4本すべてが生えてこない場合もあり、個人差が大きいです。 一般的には、「親知らずは生えたら抜く」という考え方が広く浸透しています。これは将来的にさまざまなリスクが考えられるため、抜歯が最善の選択肢とされています。
- 親知らずを抜歯する
メリット - 痛みや不快感が軽くなる
- 歯磨きが楽になる
- 口内トラブルのリスクが減る
- 口臭が減る
- 歯並びへの悪影響を予防できる
- 親知らずを抜歯する
デメリット - 抜歯による痛みや腫れ
- 他の組織を傷つけるリスクがある
治療の流れ
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検査
まずはレントゲンC1などで親知らずの生えてきている向きや生え方を確認します。また、隣接した歯への影響を正しく分析します
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日程調整と抜歯
抜歯する日時をご相談させていただきます。
※ただし、痛みが激しい場合や重症度によっては、診察と同時に抜歯手術を行うこともあります。 抜歯の際は、麻酔をかけてからの処置となりますので、痛みはありません。また、上の歯であれば数秒間で抜歯が可能になり、下の歯は状態に応じて異なります。抜歯中に、もし痛むようでしたら、麻酔を追加いたしますのでご安心ください。 -
消毒・観察
抜歯翌日に一度消毒にご来院いただき、患部の状態を確認させていただきます。
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抜糸
縫合などの処置があった場合には、10日~2週間後に再度ご来院いただき抜糸を行います。
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定期検診
親知らずの抜歯後も、できるだけ定期検診に通うようにしましょう。 虫歯・歯周病などの口腔トラブルの予防処置、クリーニングを受け、きれいで健康なお口を長く保ちましょう。当院では、お口回りの審美性を向上させるメニューも豊富に取り揃えております。
親知らず抜歯後の注意点
痛みについて
抜歯直後になるべく痛みが出ないように、処方する痛み止めの服用で痛みを抑えます。
腫れについて
通常、抜歯後2日以内が腫れのピークと言われております。 腫れの軽減には軽い冷却が有効です。ただし、冷やし過ぎると治癒が遅れますのでご注意ください。冷却ジェルシートや、保冷剤をタオルでくるんだもので冷やす程度に留めましょう。
麻酔について
抜歯後1~2時間で麻酔が切れます。その間は、食事を摂らないでください。感覚が鈍っているため、舌を噛んだり、患部を傷つけてしまうことがあります。
出血について
抜歯後は、親知らずを抜いたところから出血があります。ご帰宅後に出血がある場合には、清潔なガーゼを噛んで止血します。 うがいをすると出血がひどくなりますので、唾と一緒に吐き出すようにしてください。 また、飲酒、激しい運動、入浴、サウナは血行を促進して出血を悪化させます。当日は控えてください。(シャワーは構いません)
抜歯後の穴について
気になるでしょうが、舌、指、歯ブラシなどで患部を刺激しないでください。お米などが入り込んでしまったときも同様です。しばらくすると自然に取れますので、我慢しましょう。 刺激によって固まりかけていたかさぶたが取れると、再度出血します。治癒が遅れたり、感染を起こすこともありますので、注意が必要です。 なお、抜歯後の穴は数カ月をかけて徐々に塞がっていきます。
他院へご紹介する場合について
当医院での抜歯に大きなリスクが伴う場合は、近隣の病院に紹介する場合がございます。
あらかじめご了承ください。
紹介先の病院
・昭和大学歯科病院
・東邦大学大森病院
・東京都立荏原病院
・池上総合病院